SNSマーケティングの話

フォロワー10000人の錯覚と数字の威力は薄れるよという話。

インスタグラムやTwitter運用のご相談を受けていると「10,000人アカウントになりたいんです」「インフルエンサーになりたいんです」というご要望をいただきます。

ありがたいことに私は、インスタでは5万人、Twitterでは5000人のフォロワーさんがいるので「10,000人アカウトにしてくれるだろう・・・」という期待を抱かれているのですが、

正直なところ「数による価値」は5年、10年先に薄れていきます。
「たくさんフォロワーさんがいる=凄い、売れる、儲かる」は気のせいです。

影響力と数を集めるは全然違うんだよって話。

インスタアフィリエイトに衝撃が走るかもしれない8月末

インスタグラムでは1万人アカウントになるとスワイプアップ機能が解禁されます。

スワイプアップ機能とはストーリーに「続きはこちら」と誘導して、外部サイトやメルマガ登録サイトに移管できる機能。この機能を解禁するために、みんながこぞって1万人を目指すわけです。

リストを集めたい方は続きはプロフィールで・・・なんて言わなくて良くなるし、アフィリエイトをしたい方は記事を書かなくても、ダイレクトにASPリンクを貼れるので、発信者にとっても、ユーザーにとっても、手間が省けまくる機能なんですよ。

だから、みんな1万人を目指すわけですが2021年8月、実装されるかは定かですが、こんなお知らせが届きました。

インフルエンサー

上にスワイプ、まもなくスタンプに!!!!

SNSでも様々な憶測が飛び交っていましたね。

1万人アカウントでなくても、外部リンクに飛べるようになるのでは?とか、スワイプアップとスタンプリンクどちらがCRVがいいか!?とか。

まぁ、そんなことはさておき。

1万人を達成できる方もゴロゴロ増えているSNSの世界ですよ???

スワイプアップ機能が終了だとか、どうとかではなくて。
その情景を考えてみましょう。

これを継続しなければ、安定しないという終わらぬ不安

SNSではフォロワーが多い=偉い、すごいと思われがちなのですが、たしかにすごいんですよ。私も実際に更新し続けて感じました。

コツコツ、毎日、どんな情報が欲しいのかをリサーチして、わかりやすく伝えて、それに見合うハッシュタグを考えて、投稿して、コメントを返して、分析して、それをもとにまた明日の投稿を作る。この作業の繰り返しです。

まさに、狂気の沙汰。

いわゆるガチる、果てしない。

もちろんインフルエンサーになれば、露出する可能性も高いですし、純粋に「好きだ」と言ってもらえるとにんげん、嬉しくなるもの。

私も嬉しい。会いたかったと言われると恥ずかしくなって逃げそうになるけど、心では喜んでいて、鷲羽山ハイランドのバンジージャンプもイケる気がする。

とはいえ、毎日更新して、いいねされて、フォロー数を増やさなければ、「収入につながらない」という状態が苦しいんですよね。誰かがダメという話ではなくて、私がそうなっていたんだよなーという話。

そのいっぽうで、インフルエンサーと呼ばれる方のなかには、すでに自分の商品を持っている方もいます。

講座であったり、教材であったり、自社ブランドであったり。別に商品を持てば勝ち!とかでもないですよ。ここも勘違いしないでほしいのですが、「アフィリエイトが不安定だから商品を持て」とかでもないんですよ・・・。

結局、何をしていても、フリーランスとか副業はゾッとする瞬間があるので。

いわゆるインフルエンサーも、期待を見える化する時代

そんな商品を持っているインフルエンサーでも、メルマガ・LINEでお客様やファンのニーズを見て、販促に繋げる必要があります。

なぜかというとニーズは
表面上のSNSだけでは見えない。

どんなにいい商品だとしても、お客様の期待値、販売者側の期待値が合致してないこともあるんです。

しかも、いい商品って相場より安いとか、サポートが手厚いとか、品質がいいとか、その基準は全部お客様が持っているので、見えにくい。

だからこそ、お客様の期待値を知るためにメルマガ・LINEといったダイレクトマーケティングは再熱しているわけです。

そう考えると・・・

インフルエンサーだからいいよね。売れるよね。稼げるよね。という時代は、フィナーレを迎えつつあるのかもしれませんね。

そもそも、インフルエンサーがどうのこうの話でもなく。
SNSの利用ユーザー数が増えていて、チャンスもあるけど、目的も多様化しているんですよ。

ぶっちゃけ有益な情報だとか、ハウツーだとか、調べればなんでもワサワサ出てきすぎて、ワゴンセール状態。ワゴンセールのときを思い出してほしいんですが、「自分に似合ういい服」もあったはずなのに、なんかいらないものを買ってたりしません?

あれと同じ現象に近い時代だからこそ、価値観や感性も見せられる人は「インフルエンサー」になる必要はないのかもしれません。

まとめ|そのなかで、どんな働き方をしようかなって思ったの

どんなにフォロワー1万人と言っても、スパムに近いようなアカウントからフォローされまくっていたり、相互フォローやこまめなコメントで増やしまくっていたり(返報性の法則)で、ぱっと見の影響力は長生きしないと思っています。

瞬間的に稼ぎ抜くとかなら、逆に合理的なのだけど、できれば長く、続けたいですよね。自分の商売って・・・。

その方法を否定するわけではなく、打算的なリプやいいねによる「返報性」での繋がりや、数字の集団心理ではなく、価値観を伝えることで繋がれる。

これが、新幹線よりも早い時代の変化に対応するコツなのかもしれないと個人的に考えています。

だから、インスタグラムのリンクの貼り方が変わったとしても、誰でもリンクが貼れるようになったとしても、逆に問題はないです。

フォロワー数に対する錯覚を捨てて、つたえるにとことん向き合えば、100人のフォロワーさんのなかでもファンになってくれる方はいるのですから。