ライティングや文章講座

表現力のあるWebライティング5つのコツ|現役ライターが解説するよ!

表現力のある文章を書くためのポイント

シンチャオ!

何でも屋になり過ぎて、リソースがフィナーレを迎えている後藤ですが、ここを乗り越えれば、きっと容量がアップデートされると本気で信じております。

我が家の子供たちはMCバトルがトレンドなので、韻を踏んでみました。

 

さてさて、ブログ、SNS、メルマガなど、ネットを通じて文章を気軽に発信できる時代になりましたね。

 

そのなかでも、「売れるライティング●選」とか「バズるSNS文章」だとか・・・いろんなテクニックも溢れかえっていますが、ぶっちゃけ趣のあるライティングができる人は少ないです。

 

もちろん、目的によっては趣のある文章が不要なこともあるんだけどね。

そう考えると、有益、バズる、売れるフレームだけでなく、

「Web上で表現力のあるを文章」を書けるようになれば、頭ひとつ抜ける人になれます。

文章を読んでくれた人に、有益情報だけでなく、「なんだか心がこもっている人だなぁ」と感じてもらえれば、売り込まずして「選ばれる人」にもなれるのです。

同じような商品が二つあったとき、最終何で判断するかは理念とかですもんね!

そう、趣のあるライティング能力は、移り変わる驚異的なテクニックすら入り込ませないようなパワーを秘めています。

 

ということで・・・。(前置きが大体、長くなるねごめんなさい。)
表現力のあるWebライティング5つのコツを解説します!!

表現力のあるWebライティングのコツとよくある失敗

Webで表現力のある文章を書くコツは以下の通りです。

  1. 賞味期限の過ぎたワードを過信しない
  2. ちょっとした知り合いになる
  3. 文章の流れをドラマチックにする
  4. 概念が抽象的な言葉をタテボリ
  5. 取り憑かれたように知り尽くす

これね・・・!!!

まじでね!!!!!

面倒くさいかもしれないけど、この5つを抑えるだけで、垢抜けた文章になるの!!!!

もしも「そんなこと、やってるけど、表現力に自信がない」というのであれば、反応が見える場所で文章を発信してみましょう。

机上の空論になっている可能性があるからです。

そして、この5つのコツを意識すると、誤解だらけの表現力を防ぐこともできます。

藤井隆さん的にお伝えすると、まさに、ナンダカンダ。

ナンダカンダ言うても、やってみなくちゃわからないことだらけなので。
そのあたりを踏まえていただけると、致命的な失敗をする表現には、ならないのでは?と思います。

1.賞味期限の過ぎたワードを過信しない。

言葉や気持ちの賞味期限を意識したことはありますか?

これ・・・すごい面白い現象なのですが、「SNSでバズった!」「開封率が高かった!」「〇〇さんの有益フレームだ!」というフレーズをキャッチすると、そのワードや切り口がネットで流行しますが・・・

 

言葉(ワード・フレーズ)にも賞味期限があります。

 

食事と一緒で「同じものを食べ過ぎちゃうと、もうお腹いっぱい」を引き起こすし、
そもそもファンやお客様が嫌いな「言葉」だと、一気に気持ちも萎えてしまうんです。

たとえば、TwitterからLINEへの誘導で「続きはプロフへ・・・」とか、LINEの書き出し一行目に「ちょっと、今いいですか?」とかも流行っていますが、
これも一時的なブームに過ぎません。

「続きはプロフへ」の言葉は「もうお腹いっぱい」と感じている人もいるのです。

 

いずれ賞味期限を迎えるだろう表現を過信すると、次の一手が見えてこないんですよね。。

だからこそ「これ以外の表現って何かあるかな?」と常に言葉のアップデートをかけましょう!

もちろん、賞味期限切れの言葉や気持ちが「成果」につながるケースもあるでしょうが・・・。

それより怖いのが、成果は数値化できるけど、お客様やファンの信用度は数値化できないことです。

「稼ぎ切って撤退したい!」というビジネスであれば、それでも「成功」と定義できるかもしれませんが・・・。

自分やプロジェクト自体の「今後のビジョン」を見失わないように、言葉や気持ちの賞味期限を意識して取り入れてみましょう。

「どんなに伸びたとしても、クライアントさんや自分のブランディングに合わないものは、取り入れる必要がないと思います。そこまで察しれるフリーランスはモテ確です。

 

バキバキテクニックにも、「愛」が入り込むスキマはありません。愛が成果につながるような文章が書けたら、もうそれ以上何もいらん(いや、成果はいるんやけども・・・。)

2.「ちょっとした知り合い」に好感を抱いてもらうように書く。

よく、たった一人に届かない言葉が100人に届くわけがないと言われていますが、SNSなどの文章はまさにコレ。

距離感が近いプラットフォームで、「はーい、皆さーん!」と言われた時点で違和感を抱きます。

 

もちろん、文章の使い所によっては、たまに「めっちゃ親友」な感覚で書くこともあるけれど、フォローされた・登録してくれたの状態では、新学期にはじめて一緒のクラスになった知人程度です。

 

はじめて一緒のクラスになった同級生に「ねぇねぇ?わたしのこと好きでしょ!?」の熱量で絡むと、びっくりされます。

相手の熱量に合わせて、まずは、名前と顔は知っているけれど喋ったことがない人に話しかけるような気持ちで文章を書きましょう。

 

また、最初から期待値爆上げな一行目は、反応が良くても、継続的に反応をもらうための戦略としては不向きです。

 

「露出のために期待値を最初から爆上げする」も、一理あるけれども、本当に使い所が大切かなぁと。

今からフリーランスになりたい人へ向けた文章の例文

一行目、一枚目の文章は、情報を小分けにして、小分けにした情報をまずは期待値に沿って書き出して、まずは「聞いてもらう」ポジションに立てるような「話しかけ方」を意識しましょう。

LINEの場合
before→月3万円稼ぐ具体的な方法を教えます!
after→無理でしょって僕も思っていましたが、試してほしいです。

添削ポイント:急に言われたらビビる内容だから。与える情報は月3万円を稼ぐための具体的な方法だが、まずはしっかり読んでくれる人にだけ読んでもらうための一行目に変更。なぜなら月3万円を稼げていない段階だと「マインドへのブロック」が強いから。

 

インスタの場合
before→フリーランスになろうとしたキッカケ

after→ママのわたしが「自分を諦めないと決めた日」


添削ポイント:インスタグラムの場合、フリーランスという言葉がしっくりきていない方も多いので「ママとしての目線」から、ママが本当は抱えているであろう本音から、フリーランスという選択肢を持ってもらうための一枚目に変更。

このように、ちょっとした知人目線を踏まえて、一行目・一枚目の文章を考えると、「あんまり知らん人やけど、ちょっと読んでやろうかな」と好感を抱いてもらえます。

 

趣のある文章、表現力というと、派手にするだとか、異色を放つだとか、そんな風に捉えられがちだけど、相手の目線に合わせることも表現力の一つです。

3.文章の「流れ」を、ドラマチックに。

 

同じ内容・情報を取り入れた文章でも、流れを変えてあげるだけで、ドラマチックに変化します。

ヒーローズジャーニーは強いと言われますが、ヒーローズジャーニも素材が良くても、ドラマチックにかけないとその効果はないんですよね・・・。

具体的に文章の流れをドラマチックにする方法は以下の2つです。

  1. 変化の部分からアプローチする
  2. 小さな体験・情報を「奥へと膨らませる」

ドラマチックな文章に変化させる例

実際にこの2つを意識して、一つの文章をドラマチックに仕立てます。

▼before

社会人経験のないママが、5年前にWebライターの仕事に出会い、月収30万円を稼ぐことができました。

▼after

5年前のわたしに伝えたい。

自分の力で「月30万円」稼げるようになったよと。

社会人経験すらなかったママだよ?
信じられないかもしれないけれど。

頑張ってくれてありがとう。

変化の部分からアプローチする→今では自分の力でお金を稼げるようになった。

小さな体験・情報を「奥へと膨らませる」→上記の例文は社会人経験のないママがWebライターで月30万円稼げるようになったという情報ですが、「過去の私」をひとりかますことで、お手紙のような文脈になります。

 

お手紙のようにすることで、「稼いだ!」という嫌味感が減少します。

ただ、注意点としては、奥へと膨らませても「一文」は短くを意識すること。

 

ちょこっとひねりを加えるだけで、文章はドラマチックになります。

 

そして、変化からアプローチすることで、「変わりたい」と思っている人に共感される可能性も高くなるので、ドラマチックな流れを意識してみましょう。

くだらないをドラマに仕立てる天才の参考書籍

くだらないことをどうドラマチックに仕立てればいいのか!?と悩んだ人はリリーフランキーさんと、みうらじゅんさんの本がおすすめ。

超どうでもいいことが、超ドラマチックに流れていくんですよ・・・。

4.概念が抽象的すぎる言葉は徹底深掘りする。

 

表現力の乏しい文章の共通点に「概念が抽象的すぎる言葉」を乱用する傾向があります。

ここでいう概念が抽象的すぎる言葉とは、・・・「かわいい」「かっこいい」「すごい」「やばい」「センスがいい」「スキル」「ノウハウ」みたいな言葉です。

 

いろんな種類のライティングがあるけれど、抽象的すぎてイメージできないものは、具体的に。具体的すぎるものは、わかりやすく抽象的にしたりするお仕事です。

 

やみくもに抽象的なものを具体化しろというわけではありませんが・・・。

  • やばい!→他にはない商品→何と比べて他にはないのか?
  • かわいい→誰にとってかわいいのか?→どんな概念からかわいいが生まれるのか?

このように、おすすめポイントを言語化しない限りは、心に語りかける文章をかけません。

 

言葉のボキャブラリーを増やすためにも「美味しい」と感じたものに対して「その理由」を竪堀するという習慣を取り入れるだけで、ロジカルな表現力を鍛えることができます。

5.取り憑かれたように「書くもの」を知ろう。

それでも表現の切り口が思い浮かばない場合、圧倒的にリサーチ不足です。

SEOライティングにしても、インタビュー記事にしても、結局は事前のリサーチ量で記事の質は決まります。

 

よく1時間で何文字書けますか?という質問をいただくのだけど、そもそも、執筆するジャンルに知見があるかどうかで、執筆スピードも異なるのです。

 

最近では電子書籍やLINE・メルマガ用の文章も需要が増えていますが、誰かになりきるライティングに関してはリサーチも憑依も必要不可欠。

 

過去の依頼でいうと、20本のメルマガを作成するために、クライアントの生年月日を占いにかけて(爆)年表を作り、好きな食べ物、音楽を真似しながら書いていたこともあります。

その方はドリカムとナポリタンが好きとおっしゃっていたので、執筆期間はなるべくドリカムを聴き、ナポリタンを食べました・・・。

 

好きな音楽とともに合わせて、過去の発信をみたりすると、繋がりや背景がより鮮明に思い浮かんだりするんですよね(それでも思い浮かばない時はあるけれど・・・)。

  • 事前リサーチで情報を集める
  • ペルソナやクライアントに憑依する

この2点に重きを置くと、表現の幅も広がります。

絵を描くときも、大まかな構成と下書きが必要だし、使える絵の具や筆も多ければ多いほど、表現の幅が広がるように、文章は絵でいう絵の具、筆となる部分が「リサーチ」といえるでしょう。

 

じゃあその道具をどう使うのか?どう整理していくのか?で、はじめて形に当てはめていくような感じです。ここの段階では経験や実績も関係ないので、先行有益者から一歩出るためには必要なスキルと言えます。

まとめ|息をするようなリズムで文章を書こう。

これくらい文字数が詰まったら改行とか、SEO的にこのワードを入れろとか、そういうテクニックもあるんですが、見栄えやアルゴリズムやシステムを配慮した文章だけでは表現力は鍛えることができません。

大切なのは、息をするようなリズムです。

 

今、ここまで文章を読んでくれているあなたには、お察しいただけると思いますが、私自身も情報量を詰め込みすぎてリズムが悪くなる文章が多々あるんですよね。(偉そういってごめんなさい・・・)

音楽でも、聞いてもらえるリズムが存在するように、文章も「読んでもらえるリズム」が存在します。

 

今回ご紹介したポイントを踏まえて「リズムがいいか文章か?」の判断基準を一つ入れながら、表現力のあるライティングを磨いていきましょう!

また、私の方でも表現力を意識したライティングが可能です。Webメディアだけでなく、Twitter・Instagram・LINE配信もライティングもお引受けします。